VIVALO 650B ランドナー ブルベ仕様
当店での VIVALO の御注文は、やはりロードが一番多くシクロクロスが少々といったところ。
ただ、かつては旅自転車の定番であったランドナーも数多く製作していました。
今でも神戸の方ではたまにオーダーもらったりしています。
昨今はメディアでは自転車旅の記事が多く見られ、ちょっとしたブームになっている模様。
そんな中にもランドナーがしばしば登場します。
路面状況に左右されず走破性の高い650Bというタイヤサイズが、近年MTBの新規格として復活し、入手しやすくなったこと。
また、スタイリッシュでゆったりとした存在感が、最新のロードバイクを見慣れたユーザーには新鮮であることなどが、ランドナーが見直されている要因と思われます。
ホイール組みやオーバーホールでお世話になっていたU様は、650Cのイタリア製のスチールロードで主にブルベを走っていらっしゃいました。
そしていつしかブルベに最適化された自転車を所望されるようになったようです。
比較的小柄でいらっしゃるので、カスタムオーダーで新しい自転車を作ることを検討されていました。
そこで辿り着いたのが650Bのタイヤを装着した、ランドナータイプのブルベ車。
さらに、昔からあるクラシックなタイプではなく、性能もルックスも現代的に。
なかなか世間的には無いタイプの自転車なので、当店で取り扱いしているカスタムブランドで、かつ幅広い御要望に柔軟に対応しているVIVALOを御指名いただきました。
前三角はオーバーサイズ・フィレット(蝋付け)溶接・ディスクブレーキといったところは決まりましたが、ジオメトリーやパーツ構成、そのパーツを取り付けするためのフレーム側のオプション 等、特別な仕様満載。
前例が他ブランドでもほとんどありませんので、かなり悩みました。
U様に2月に正式に御注文いただきましたが、それから何度も打ち合わせを重ね、フレームができてからも手直しが入り・・・。
そして、このたびようやく納車にこぎつけることができました。
VIVALO 650B FILLET-BRAZED RANDONNEUR
時間をかけただけあって、かなり良い仕上がりになったのではないかと自負しております。
U様、御協力いただきまして、誠にありがとうございました。
フィレット溶接にシンプルなカラーリングとロゴが美しい。
フレームに合わせて、フレット仕上げのSIM WORKS CAROLINE ステムをチョイス。
さらに同色に塗装しました。
フレームの一部のような仕上がり。
ブレーキはシマノのST-RS685 とBR-RS785 。
疲労がたまったときのブレーキ制動を確実にするために、油圧のディスクブレーキを採用しました。
ホイールは手組みで、前後リムがVELOCITY A23 を真っ黒に塗装したもの、ハブは前がSCHMIDT SON28 DISC、後がPHIL WOOD CX DISC。
タイヤはGRAND BOIS のLIERREというランドナー専用のもの。
ブルベでは真夜中に街頭のない道を走ることもめずらしくないので、ライトはかなり充実させなければなりませんが、このSCHMIDT のハブダイナモは最強ですね。
PHIL WOOD のハブは「かなりよく回る」ということで、喜んでいただきました。
バッグは大きなサドルバッグが流行っていますが、フレームサイズが小さいとタイヤにあたってしまうので、比較的バランスが良いフロントバッグで小さめのものを。
PORCELAIN ROCKET のMICRO PANNIERSがぴったりの大きさでした。
初めての試みですので、これで次のシーズンはがんがんブルベを走っていただいて、御要望があれば、修正したりオプションを追加していきたいと計画しております。
それができるのは、国内のカスタムフレームのよいところですね。
今回のU様のように、「こんな自転車作りたい」という御要望がありましたら、とりあえずVIVALOにぶつけてみてください。
時間がかかるかもしれませんが、みなさんの理想に近づけるために尽力することをお約束致します。
お待ちしております!
SUPER CORSA PISTA 、久し振りに組みました
自転車ファンならだれでも一度は欲しいと思ったことがあるであろう、超定番モデルです。
最近、以前にVIVALOのフレームを御注文されたビンテージ自転車好きのC様より、「どうしてもSUPER CORSA PISTA が乗りたくなった!」とのお話しをいただきました。
オールドパーツはお持ち込みで、フレームだけ当店で用意させていただき組みました。
やっぱりきれいです。
つくりが丁寧というわけではありませんが(笑)、独特のたたずまいがあって、長い年月スタンダードとして君臨してきた理由もわかるような気がします。
この緑の感じとか、日本で真似しようとしてもなかなかできないんですよね。
やはりオールドパーツで組んでこそフレームが映えるということを、今回の御依頼で気づかされました。
使い勝手はとりあえず置いておいて(笑)、美しいですね。
当店ではビンテージパーツの販売はしておりませんが、お気に入りのパーツお持ち込みでCINELLI SUPER CORSA などのフレームの組み付けはお受けしておりますので、よろしければ御用命ください。
御所望のカラーやサイズが輸入元に在庫がない場合は、納期が半年から一年(涙)
よろしければ、御注文をお待ちしております!
そろそろシクロクロスの季節ですね
今年もようやく秋らしくなってきました。
いよいよシクロクロスの季節ですね。
関東でもぼちぼちレースが始まっています。
というわけで店主が運営に関わっているシクロクロススタイルの自転車運動会「バイクロア」ですが、今年は11月13日に愛媛県松山でも開催することになりました。
イベント名は「伊予のくにバイクロア」。
今度は松山城の下の城山公園というところでの開催になります。
本当に町のど真ん中なので、いままでのバイクロアとは違った雰囲気になりそう。
こんな趣きのある城壁の横や・・・
日本で3番目に古い県庁の中を特別に走れたりします。
詳細はコチラを御覧ください。
西の方にお住まいの方はもちろんのこと、関東方面の方も是非遊びにいらしてください。
もちろん「秋ヶ瀬の森バイクロア6」も12月にやります。
詳細はまた後日!
前置きが長くなりましたが、その関連で最近納車させていただいたVIVALOのシクロクロス車の御紹介。
特にレースに参加する予定はないけど、ツーリングするためのスチールバイクを探していたH様。
太いタイヤが装着可能なシクロクロス車をお奨めしました。
さらに色やロゴが自由に選べるVIVALOに興味を持っていただき、今回のオーダーに至りました。
誠にありがとうございます!
レトロな雰囲気を好むH様らしく、カラーはマットブラック単色、ロゴは旧式のVIVALOをチョイス。
輪行もするということで、チェーンがあたってもキズや塗装剥がれが発生しないように、右チェーンステーのみメッキ出ししました。
メインコンポは4700系の TIAGRA、ブレーキは制動力の高いTRP MINI Vを装着。
ステムハンドルはレトロモダン的なSIM WORKS のものを。
フレット溶接のCAROLINEステムは、存在感があって自転車全体が映えますね。
12月にはタイヤを交換して、是非バイクロアに出たいただきたいものです。
冬だけでなく年中遊べるVIVALOのシクロクロスバイクをいかがでしょうか?
カンチブレーキ仕様ですと、フレーム&フォークで¥136,000 税抜から。
きっと楽しいですから、是非御検討ください!
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