GROWTAC EQUAL メカニカルディスクブレーキ
GROWTACは自転車関連の製品の開発・販売をしている東京大田区のメーカーです。
過去にとある用事で一度大森の事務所にうかがったことがあるのですが、メーカーというよりも研究所といった雰囲気で、ぴりっとした空気が漂っていたことを記憶しております。
そのときに社長さんが力強くお話しされていた「レースシーンの使用にも耐えうるメカニカルディスクブレーキ」が、最近発売されました。
GROWTAC EQUAL メカニカルディスクブレーキ キャリパー
前後セット(専用ケーブル・アダプター・取付ボルト付属)
カラー:グレー・レッド・ブルー・ゴールド・ピンク
¥33,220
先日ブログに書きましたが、イーストリバー店主はOMM白馬に参加するにあたり新たに組んだOne by ESU JFF #701Dに、早速このEQUAL メカニカルディスクブレーキキャリパーを装着しました。
油圧系のシマノパーツの供給が滞っており困っていましたが、ふとこのキャリパーのことが頭をよぎり、試してみたいと考えたわけです。
結論から言うと「よく効く!」です。
もちろん以前から知っているメカニカルディスクのタッチなのですが、よく完成車に装着されているメカニカルとは全然別物と言っていいでしょう。
白馬の道の急な下りでも、少しも不安になることはありませんでした。
「なぜ効くのか?」の理由についてですが、わかりやすいところで言うと、ケーブルが専用になっています。
付属の専用アウターケーブルはソフトとハードの二種類あって、ドロップハンドルに沿わせて曲げなければならない部分はソフトを、それより下方部分はハードを使い、それらはコネクターによって連結されます。
市場に出回っているメカニカルディスクブレーキは、ケーブルワイヤーでレバーを握った力の3割近くをロスしているとのこと。
そのデメリットを解消しています。
それ以外のEQUAL メカニカルディスクブレーキの特徴や開発に関する諸事については、私がここで解説するまでもなく、メーカーのホームページにかなり詳しく記載されていますので、参照ください。
お時間のある方は、詳細版を是非。
GROWTACさんにうかがったとき私が持った「研究所」という印象は、間違いではなかったようです。
詳細版の中で「作りたいモノは、”良い機械式ディスクブレーキ”ではありません。自分のスタイル、自分の楽しみにあったブレーキシステムを”選択する自由”を作りたいのです。」という一節にはぐっときました。
ロードやシクロクロスはディスクブレーキがほぼ主流になっています。
しかし、すべてがトレンドや大手メーカーの意向に流されてしまうのではなく、EQUALのブレーキキャリパーによって、手持ちのパーツをこれまで通り愛着を持って使い続けられることができれば、これほど理想的な自転車ライフはないのではないでしょうか。
当店の試乗車でいつでもお試しいただけますので、興味がありましたらご来店ください。
常時追加生産はしているようですが、メーカー在庫は少なめな状態が続いていますので、注文はお早目にどうぞ。
よろしくお願い致します!
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